joyful777

平凡な日常生活の戯言

戦前のニューヨーク

 

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A suited man walks through Bowling Green in lower Manhattan on October 1, 1942

 

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Lower Manhattan is pictured from a Jersey City ferry boat on September 27, 1941

 

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A tower of Brooklyn Bridge is seen from South Street in Manhattan on September 27, 1941

 

 

だいぶ前の記事なんですが、2011年9月のデイリーメール(オンライン版)に掲載されていた戦前のニューヨークのカラー写真です。

 

タイトルは【How times have changed in New York City! Extraordinary colour photographs reveal 1940s life in the Big Apple in all its glory】

 

Big Appleはニューヨークの愛称で、1940年代の風景写真をメインに、“世界最大の金融センター” として20世紀初頭から続いた同市の発展・繁栄の歴史を振り返る興味深い記事となっています。

 

撮影者については Photos by Indiana snapper Charles Weever Cushman in 1941 and 1942 と記載されており、インディアナ州のチャールズ・ウィーバー・キャッシュマンという人物が1941年〜1942年に撮影した写真なのですが、すべてフルカラーなんです!

 

戦前ですよ!!

しかも高画質!

 

正直、戦前にカラー写真があったなんて知りませんでした‥

 

この頃には、すでにエンパイア・ステート・ビルディング(Empire State Building)(1931年竣工/高さ約443m)や、クライスラー・ビルディング(Chrysler Building)(1930年竣工/高さ約320m)も存在していて、マンハッタンに超高層ビルが林立していたことにも驚かされますね。

 

元々、19世紀前半〜20世紀初頭まで世界経済の中心都市はロンドンでしたが、第一次世界大戦で疲弊したヨーロッパに代わって、相対的に存在感を増していたニューヨークのウォール街が世界金融の中心地として繁栄していった経緯があります。

 

前述の写真が撮影された1941年〜1942年頃といえば、1941年12月の日本軍による真珠湾攻撃を発端とする日米開戦(太平洋戦争)の時期であり、1937年7月から続いていた日中戦争や、1939年9月のナチス・ドイツによるポーランド侵攻を発端とした第二次世界大戦(ヨーロッパ戦線)が激化していた混沌の時代でした。

 

第二次世界大戦時も世界の主要な国々が戦禍に巻き込まれる中、(地理的な要因もあって) 奇跡的に本土の戦争被害が皆無だったアメリカ合衆国は、戦後の世界経済をリードする超大国として揺るぎない地位を築きました。

 

そしてニューヨークはアメリカ合衆国のみならず、世界経済の中心地として発展を続けていったんですね。

 

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(現代のニューヨーク)

 

21世紀の現在では、ニューヨークと並んでロンドンやパリ、東京、香港、上海、シンガポール、ドバイといった都市が世界を代表する金融センターになっていますが、アメリカが世界一の経済大国である限りニューヨークは “別格” でしょう。

 

機会があったら、いつか行ってみたいです👍