joyful777

平凡な日常生活の戯言

人生に苦労は必要か?

 

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「若い時の苦労は買ってでもせよ」という年寄りの説教じみた、古い言葉(ことわざ)がある。

 

“根性論”の大好きな日本人ならではかと思いきや、英語でも Heavy work in youth is quiet rest in old age (若い頃の苦労は老後の安泰) なんて言い回しがあるらしい。(意外…)

 

俺は人生に苦労など一切必要ないと考えている。

 

理由は簡単。

 

日々生きていれば、望まなくても苦労する局面が多々あるからだ。

 

生きているだけで、何かしらの苦労はつきもの。

 

人間関係、仕事、自分自身や家族の健康、恋愛、結婚、金銭問題、老後…

 

人生は最初から最後まで苦労と不安の連続。

 

「若い時の苦労は買ってでもせよ」なんて、よっぽど暇で気楽な人生を送ってきた人間の言葉としか思えない。

 

そもそもが苦労ばかりの人生で、わざわざ自分から苦労する道を選ぶ必要がどこにあるのだろうか?

 

 

よく運動部出身者で、“厳しい練習に耐えたから今の忍耐力が身についた” と大仰な主張をするやつを見かける。

 

はっきり言って失笑モノだ。

 

避けられない不幸や不運には、結局のところ耐えて立ち向かっていくしか道はないのだから、忍耐力もへったくれもない。

 

ましてや完璧にお膳立てされた部活練習くらいの苦労で “忍耐力が身についた”と思っているのなら、今後の人生は困難だらけだろう。

 

もう一度言うが、人生に苦労など一切必要ない。

 

避けられる苦労であれば、なるべく避ければいいと思う。

 

若いからと自ら苦労する道を選ぶ必要はないし、もっと極端な話をすれば平坦で楽な道を選ぶのが正解なのだ。

 

いずれ対峙しなければならない問題もあるだろうが、それはその時に考えればいい。

 

自分語りで申し訳ないが、俺は中学時代から学校をサボってばかりいた。

 

・眠くて起きられない日は学校に行かない。

・寒い日や暑い日も学校に行かない。

・雨が降っていれば、雨が止むまで学校に行かない。

 

こんなどうしようもない生活をしていた俺でも、社会人として10年以上働いている。

 

理不尽なことや辛いこと、苦しいこともたくさんあった。

 

それらは “必要苦” として、自分の中で折り合いをつけながら受け入れてきた。

 

“金のために仕方なく働く”

 

これくらいの程度であれば、その場しのぎの忍耐力でどうにでもなる。

 

すべての困難には “その時点で最も適切かつ楽な方法” で対処するのが一番 だと思う。

 

苦労から逃げて楽な人生を選んできた俺みたいなダメ人間でも、いざとなったら覚悟を決めて立ち向かっていくしかないのだから。

 

長々と講釈を垂れてしまったが、“買えるような苦労” なら後々何の役にも立たないし、無駄な苦労を経験しておく必要はまったくないということ。

 

例えば今「自分には苦労が足りない」と思っている奇特な人たち。

 

または、根性論が大好きなおっさんに「若いやつは自分から困難に立ち向かっていけ!」と “昭和的価値観”を押し付けられている人たち。

 

まったく心配はいらない。

 

何度も言うが、望まなくても人生には相応の苦労が付きもの。

 

いずれ訪れる苦難の時までは、なるべく平坦で楽な道を選んで生きていけばいい。

 

どうせ1度きりの人生。

“避けられる苦労なら避けて通ればいい” と俺は思う。