joyful777

平凡な日常生活の戯言

ブラック校則と学校

 

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ちょっと前になるが、2021年9月9日にNHKクローズアップ現代で放送された “校則”に関する内容の番組。

 

いわゆる “ブラック校則”の問題点や改善点、厳しすぎる校則への是非を問いかけている。

 

上記の校則を以下にまとめてみた。

・地毛証明書の提出

・髪色は黒(染髪禁止)

・携帯電話禁止

シャープペンシル禁止

・男女交際禁止

・他クラスへの立ち入り禁止

・4時まで外出禁止(?)

・黒タイツ禁止

・置き勉禁止

ツーブロック禁止

・ポニーテール禁止

・(髪の)編み込み禁止

・眉毛を剃るのも禁止

・日焼け止め禁止

・ミニスカート禁止

・マフラー禁止

・下着は白

・ヘアゴムは黒か紺

・休み時間の私語禁止

 

あまりにも酷いブラック校則だ。

 

こんな理不尽な校則を押し付けられる生徒が不憫だし、もはや 人権侵害 に近い。

 

すべて合理性がなく、意味不明な校則ばかり。

 

こんなバカバカしい校則は無視してもいいと俺は思う。

 

なぜなら 校則には法的根拠がないからだ。

 

法律で強制する権限がない以上、いちいち校則を順守する必要はない。

 

髪を染めようがピアスを開けようが、すべては生徒の自由であり、許可するかどうかは各家庭の判断に委ねればいい。

 

前述の通り生徒の髪型や服装を学校が規制する権限はなく、憲法13条でも髪型や髪色、ファッション等は “表現の自由 として認められている。

 

当然だが優先順位としては、憲法>校則なので学校が合理性のない校則を定めること自体が憲法違反なのだ。

 

個人的な話で申し訳ないが、俺は中学に入学する前から茶髪だった。

 

別にヤンキーや不良だったわけでもなく、単に好きな芸能人の髪型やヘアカラーを真似していただけなのだが、教師たちからは説教三昧の毎日。

 

それでも俺は別に平気だった。

 

この頃にはすでに、校則に法的な根拠がないと知っていたからだ。

 

職員室に呼び出されるたびに、ヒステリックな教師たちと言い争うのも面倒だったが、俺に非はない。

 

「校則は法律ですか?」

「髪を染めたらダメな理由を教えてください」

 

少し生意気に聞こえるけれど、この二言だけで教師たちは反論できない。

 

茶髪を禁止にする明確な根拠がない以上、説得できないのは当然だろう。

 

やがて毎日のように繰り返される不毛な押し問答に腹が立ってきたので、俺はしばらく学校に行くのをやめてしまった。

(まぁ朝起きるのが苦手だったのもあるけど)

 

同級生からも “強情で協調性のない変わり者” として扱われ、中学時代は人生最悪の時期だった。

 

今考えてみれば、中学校の茶髪禁止がブラック校則に該当するかどうかは微妙なラインだが、憲法でも保障されている表現の自由 を侵害されていたのは事実だ。

 

それから心機一転(?)  高校は都立でも特に校則の緩い学校を選んだので、茶髪や金髪、ピアス、パーカーやスウェットで通学してもOKだった。

 

本来、校則とはそういうものだと思う。

 

学校側が禁止すべきは酒やタバコ、暴力くらいで、服装や髪型まで規制する権利はない。

 

どうしても校則を設けたいなら学校側は、

①合理性

②法的根拠

この2点を論理立てて説明する必要がある。

 

それが不可能なら(ほぼ確実に不可能だろうけど)、無意味な校則を生徒に押し付けることはできない。

 

そもそも、理不尽な校則にどんな意味があるのか?

 

「社会性を身につけるため」などという理由であれば、見当違いも甚だしい。

 

くだらない校則を律儀に守っていれば立派な人間になれるというなら、倫理観やモラルが欠如した大人で溢れかえっている現状をどう説明するのか教えてほしい。

 

不祥事や醜聞だらけの教師や学校が、生徒の些細な “校則違反” に目くじらを立てるのも滑稽な話だ。

 

教師たちは、まず自分たちの行動を省みるのが先だろう。

 

「学校は勉強をする場所」という主張も的外れだと思う。

 

茶髪や金髪、ツーブロックやウェーブパーマでも勉強はできる。

 

昨今ではブラック校則を廃止するべく生徒たちが自主的に声を上げるケースも多いとか。

 

生徒が自分たちの意見を主張するのはいいことだ。

 

学校は決して教師が威張るための場所ではない。

 

主役はあくまで生徒たちであり、(他者の迷惑にならなければ) 好きな服装や髪型で大いに自分を表現すればいい。

 

長いようで短い人生の中でも、特に10代の時期は短く貴重な時間なのだから。

 

大人は若者たちの自由を奪ってはいけない。

 

そして “社会性” 人間性” は校則なんかで身につくわけではないと、学校側もそろそろ気付くべきだと思う。

 

とにかく、中高生は理不尽な校則に負けずに頑張ってほしい。